オフショア開発の活用を考えているけど、イマイチメリットがわからない。という企業の方や、オフショア開発をしたいけど、課題が多くてなかなか利用することに踏み切れないといった企業もあると思います。
オフショア開発をする上でメリットもありますが、課題もあるのは事実です。課題は解決方法や対策方法を知っていれば、十分に対処することができるでしょう。
オフショア開発の利用に踏み切れない企業のハードルを少しでも下げられるように、課題に対する解決方法も解説します。
Contents
オフショア開発を利用するメリット3つ
オフショア開発を利用するメリットは3つです。
- 人材の効率的な確保
- 自社専属チームで開発がスムーズ
- 開発費用の削減
日本企業の多くはこれらのメリットを活かすために、オフショア開発を利用しています。メリットを順に解説します。
メリット1 : 人材の効率的な確保
人材を効率的に確保することが可能です。IT開発をする際に、人的リソースが必要になります。
しかし、自社にそのリソースがなければ、自社で育成することを考えなければなりません。自社で育成する場合、育成費用がかかってしまったり、人材を獲得するためにも費用がかかる可能性があります。リクルートしたところで、実際にそのスキルを十分に持ってないことも考えられ、開発に遅れが出てしまいます。
そこで、オフショア開発を利用することで、IT開発の実績がある開発会社に依頼することが可能です。すでに実績のある会社に依頼することで、開発時間を大幅に短縮できるだけでなく、すぐに人材リソースを確保することができます。
メリット2 : 自社専属チームで開発がスムーズ
自社専属チームを開発を依頼する会社に設けることで、開発がスムーズに進めることが可能です。オフショア開発には依頼する方法が大きく分けて2種類あります。
- ラボ型開発
- 受託型開発
ラボ型開発と呼ばれる方法は、海外の依頼会社に自社専用の開発チームを構築することです。自社が希望している人材を、開発を依頼している会社がメンバーを構成してくれるため、自社の一員として、アサインし続けることができます。
ラボ型開発は6ヶ月以上の中長期の案件に向いています。自社の専属チームとして、働いてくれるため、メンバーが変わりません。自社のルールを何度も一から理解する必要なくなるため、手間と時間を省くことが可能です。
信頼できる開発会社と、中長期的にラボ型開発ができると、コストダウンやリスク回避にもつながります。
受託型開発は単発案件などに向いています。開発する内容が決まっていて、その内容にしたがって開発するという状態の場合などに活用されています。
メリット3 : 開発費用の削減
オフショア開発を依頼する国によって差はありますが、日本人と比べて人件費が安い国が多いです。特にオフショア開発が盛んに行われているベトナムは日本の3分の1程度です。スキルレベルが日本人とあまり変わらないというのもメリットと言えるでしょう。
オフショア開発の課題とその解決方法
オフショア開発をすることはメリットばかりではありません。課題もいくつかあります。課題の解決方法や、対処するための事前準備をしっかり行うことで、その課題を解決することができます。
文化や国民性が異なるため、その違いを理解しておくこと
文化や国民性が異なるため、日本人と同じように接しているとうまくいかないことが多いです。
例えば、ベトナムは真面目で穏やかな国民性です。しかし、1番大切な順番は家族であるため、急な予定変更による残業などは、進んですることはありません。もし、残業がある場合は事前にしっかり予定を共有することで解決します。
フィリピンの場合は、陽気でフレンドリーな国民性です。しかし、こちらも家族が優先されるため、急な予定変更による残業は行いません。そのため、できるだけ残業をしなくて良い環境をを構築することで、スムーズにオフショア開発をすることができます。
物理的距離、時差の違いを把握しておくこと
地理的に距離があるため、開発会社と直接やりとりをするのは難しいです。基本的には、オンラインコミュニケーションツールであるZoomやSkypeなどで対応はできます。しかし、現地を視察することや、時には直接会ってコミュニケーションをとることは大切です。
また、時差があることに注意しておきましょう。依頼先の国によって異なります。
- インド : 3時間30分
- ベトナム : 2時間
- フィリピン : 1時間
となっています。この時差があることを把握した上で、業務を行うことが大切です。就業時間が日本と合うところもあれば、そうでないところもでてきます。そのため、急な依頼をしたが、週末休みで依頼した業務の完了が週明けになってしまうこともあるのため、しっかりと時差を把握しておきましょう。
言語の違いと日本人の伝達感と異なることを把握しておくこと
言語の違いがあるため、依頼した会社に日本語でコミュニケーションが取れる人材がいたとしても、ニュアンスの違いで、伝達ミスにつながる可能性があります。特に注意しなければいけないことが、あいまいな表現です。日本語の「しっかり」や「きっちり」という表現は、曖昧な表現です。どこまでできていればよいのか、誰が見ても基準がブレないように伝える必要があります。
オフショア開発を活用して課題を解決している企業が増えている理由
現在、日本の企業はオフショア開発を盛んに利用しています。オフショア開発を検討している企業が増えている背景にはさまざまな要因がありますが、ここでは例を2つあげます。
- 日本で人材確保をするのが難しくなってきているから
- 新たな市場開拓に活用しているから
どちらの理由も日本の現状に起因するものです。
日本で人材確保をするのが難しくなってきているから
日本のIT人材不足は年々深刻になっています。日本は2030年までに最大79万人、IT関連で人材不足になるという予測が出ています。すでに優秀な人材を確保することが難しい状態です。
そのため、オフショア開発を活用して、人材確保をしようとしている企業が増加しています。東南アジアの発展途上国では、IT教育に力を入れており、毎年多くのIT人材を排出しています。若くて、継続的に長く働ける人材が豊富なため、オフショア開発を検討している企業も増加傾向です。
引用 : 「経済産業省」
新たな市場開拓に活用しているから
日本の市場は、少子高齢社会に伴い、経済が縮小傾向にあります。そのため、企業の成長や利益を上げるためには、日本の市場だけに頼っていては難しい状態です。
そのため、企業は新たな市場開拓のために、開発依頼先の国を経由することで、市場開拓のチャンスにつながる可能性が広がります。
オフショア開発を利用し、自社の課題解決と成長を行いましょう
オフショア開発を利用することで、人材確保と新たな市場開拓のチャンスが広がる可能性が高くなります。そのためには、メリットだけでなく、課題を解決が必要です。
しっかり事前に対策することで、課題のハードルを下げることができます。その結果、企業の悩みの解決や成長につなげることができるでしょう。
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