オフショア開発をする際に、本当に人件費を下げられるのか気になっていてオフショア開発を利用するのをためらっていませんか?実際、人件費の相場は上がってきているため、5年前に比べて、何も知らないままオフショア開発を行ってしまうと相場より高くなってしまう可能性があります。
エンジニアの相場を知ることで、オフショア開発をするかどうかの判断に役立てていただければ幸いです。
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オフショア開発でITエンジニアの相場は15〜50万円
ITエンジニアの相場は国や職種、スキルにもよりますが15〜50万円です。東南アジアの場合、日本よりも国全体の人件費が安い傾向にあるため、エンジニアの人件費も低く抑えられます。
- ベトナム
- フィリピン
- ミャンマー
- インド
これら4つの国のITエンジニアにおける人件費の相場と選ばれている理由を順に詳しく解説します。
ベトナムのエンジニア単価と選ばれる理由
2020年時点でベトナムのエンジニア単価相場は、30〜35万円です。ベトナムは日本企業のオフショア開発先の国として人気No.1の国です。もともと、オフショア開発の国の主流は中国やインドでしたが、中国は特に人件費が高騰しており、東南アジアに依頼する企業が増えています。
その中でもオフショア開発依頼先の約50%がベトナムというくらい人気です。人件費が安いからだけではなく、エンジニアのスキルが十分に備わっているから人気が高まっています。また、日本から近いということもあり、開発案件でトラブルが発生した時に現地に向いやすいということから選ばれています。
フィリピンのエンジニア単価と選ばれる理由
2020年時点でフィリピンのエンジニア単価相場は、25~30万円です。フィリピンは母国語が英語であるため、アメリカとの取引実績を持っている企業が多く存在しています。そのため、英語を話せる人材を自社で抱えている場合は、他の東南アジアに比べてコミュニケーションが取りやすい利点があります。
また、アメリカとの取引がある企業が多いのも特徴の1つです。アメリカでは最先端技術を扱っているIT企業も多数存在し、その技術をフィリピンに委託していることもあります。そのため、最新技術を持ち合わせている企業に依頼することができるため、人気が高まっています。
ミャンマーのエンジニア単価と選ばれる理由
2020年時点でミャンマーのエンジニア単価相場は、18〜20万円です。最近開かれた市場ということもあり、東南アジアの中でも人件費が安い国の1つです。市場開拓が十分に行われていないため、日本企業が進出して、新たな市場を獲得することができる可能性があります。
未開の地で日本企業も多くは進出していないですが、一部の日本企業は進出し、市場開拓と人材確保を目的として注目を集めています。
インドのエンジニア単価
2020年時点で、インドのエンジニア単価相場は、30〜40万円です。インドのオフショア開発の歴史は長く、欧米各国からオフショア開発の依頼を受けています。そのため、ITや数学には非常に強い人材が多く、技術レベルが高い国です。
インドの技術力が高いこともあり、人件費は高騰しており、日本のエンジニアと比べてもあまり変わらない水準になっています。しかし、技術力が高いため、スキルを必要とする開発案件などを依頼する企業にとって、オフショア開発依頼先の国として人気があります。
オフショア開発を引き受けるエンジニアの相場は上昇傾向
オフショア開発を引き受けるエンジニアの相場は上昇傾向です。近年ベトナムでは、毎年約10%ずつ賃金が上昇しています。
- 需要が拡大している
- 人材の確保が難しくなっている
ベトナム以外の東南アジア諸国でも近い水準で上昇傾向です。これらの理由により、IT人材の相場が上がっています。理由を順に解説します。
需要が拡大している
IT産業の需要が拡大し続けているからです。あらゆる場面にITが用いられ、プログラムやソフトが入ったものに置き換えられています。そのため、開発需要が高まっており、供給が追いつかない状態になり、開発費が上昇しています。
人材の確保が難しくなっている
開発需要の高まりによって、人材の確保が難しくなっているのも理由の1つです。IT機器やソフトが進化するとともに、技術力がより求めらています。よりスキルを持っている人材を確保するためには、報酬などの待遇面を見直さなければなりません。世界中で人材を必要としているため、各国で取り合いになり、人材を確保することが難しくなっています。
日本よりはエンジニアの相場が安い
東南アジアのITエンジニアの相場は日本のITエンジニアの相場よりが安いです。日本のエンジニアは職種によって異なりますが、最低でも50万円です。職種や業務内容によっては、100万円以上は必要になります。そのため、上記で解説したように、オフショア開発で人件費の安い東南アジアなどの国に依頼する企業が増えているため、相場が上がってきている実態があります。
ブリッジエンジニア(ブリッジSE)の相場は50万円以上
ブリッジSEの相場は50万円以上です。ブリッジSEが必要になる場合は注意は人件費が高くなる可能性があります。
ブリッジSEとは委託先企業の橋渡し役
ブリッジSEとは、依頼する日本企業と委託企業の間を橋渡しをしてくれるSEです。システム開発の技術を持ち合わせているだけでなく、現地の商習慣や言語を理解し、意思疎通をスムーズに行ってくれる人材です。
ブリッジエンジニアがいると、プロジェクトのマネジメントや現地エンジニアの管理や育成も行うため、長い期間取引をする際には重要な役割をはたしてくれます。
1人あたりのブリッジSEの単価は50万円以上
求めるスキルにもよりますが、ブリッジSEの相場は50万円以上かかります。長期的な視点により、重要な役割を持つため、あまり相場よりも低く、スキルレベルも低い人材を選ぶと、結果的にコストが多くかかってしまう可能性があります。重要な役割をもつため、適切な人材を選びましょう。
オフショア開発を活用することで、人件費の削減が可能
オフショア開発を活用することで、人件費の削減が可能です。しかし、人件費ばかりに注目しがちですが、優秀な人材を確保することを目的とすることが大切です。短期的な開発であれば問題ありませんが、長期的な開発依頼を行う場合は、しっかりと人材のスキルを見分ける必要あります。その結果、企業の技術力強化につながり、企業の価値を高めてくれるでしょう。
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