コラム

オフショア開発で失敗する例と回避する5つのコツ

オフショア開発で失敗している企業はないでしょうか?「思ったように費用が削減できない」「時間がかかり納期まで間に合わない」といったトラブルと抱えている企業もいると思います。

オフショア開発で期待するような成果が得られていない企業は失敗している例に当てはまっている可能性があります。失敗する例と回避するコツをご紹介します。

オフショア開発に失敗しやすい企業の思い込み

オフショア開発に失敗している企業は思い込みをしているかもしれません。

  • コストが簡単に削減できる
  • 優秀な人材が簡単に確保できる

上記のように、「コスト削減」と「人材確保」を安易に考えることはオフショア開発を失敗してしまう原因です。

コストが簡単に削減できると思っている

オフショア開発を利用している目的の1つは、コスト削減です。オフショア開発の依頼先の国は日本よりも人件費が安い傾向にあり、コストを半分以下に抑えられることもあります。

しかし、伝達ミスやコミュニケーション不足などの問題で、納品されたものが期待通りの結果にならず、作り直しや修正が入ってしまうことがあります。その結果、余計な費用や時間がかかってしまいます。

発注する時に企業は依頼先の企業に作り直しや修正がないように対策をすることが大切です。

コスト削減できるからといって、オフショア開発を依頼する企業に任せきりにしてしまうと、失敗やすくなるので注意しましょう。

優秀な人材が簡単に確保できると思っている

オフショア開発を利用しているもう1つの目的は、人材確保です。しかし、オフショア開発をすることで簡単に人材確保ができるわけではありません

コミュニケーションがしっかり取れないと、スキルは優秀でも期待通りの活躍はせず、失敗してしまう可能性があるのです。

注意しなければならないのは、確保した人材が優秀であっても宗教や文化の違いがあることです。国によっては日本と生活習慣や仕事に対する考え方が大きく異なる場合があります。その結果、期日までに納品がされないことや、依頼先との連絡が途絶えてしまうといったことが起こってしまいます。

しっかりコミュニケーションをとり、相手の立場を理解することが大切です。

オフショア開発に慣れていない企業が失敗する例

オフショア開発に慣れていない企業が失敗してしまう例として、次の3つが挙げられます。

  • 文化の違いを理解していない
  • スケジュールの遅延が起こる
  • 言語やニュアンスの違いで予期せぬトラブルが起こる

初めて依頼する場合は特に注意が必要です。その失敗例を順にご紹介します。

例1 | 文化の違いを理解していない

国によって独自の文化を持っています。価値観も日本とは大きく異なるでしょう。違いを理解せず、日本流のやり方を依頼先の国に押し付けてもうまく進みません。

例えば、イスラム教の人は1日に5回の礼拝の義務があります。そのスケジュールを業務時間に含めることが大切です。彼らにとっては業務よりも優先されるため、しっかり理解しておく必要があります。

例2 | スケジュールの遅延が起こる

スケジュールの遅延が起こりやすいです。文化の違いによって、納期までの時間の使い方や、残業に対する考え方などが国によって全く異なる可能性があります。

外国人の場合、異なる価値観を持っているため、スケジュール感覚にズレが生じてしまいます。事前にしっかりコミュニケーションをとることが大切です。怠った場合は、日本人と同じようにはいかず、やり直しや修正作業が余計かかり、スケジュールの遅延が起こります。

例3 | 言語やニュアンスの違いで予期せぬトラブルが起こる

言語が違うため対応する訳が同じでも、日本語とは少し異なる伝わり方をする場合があるので注意が必要です。日本語の「見る」を英語に訳すと「look」「watch」「see」などの表現があります。

また、ITの開発を依頼する際に、あいまいな表現や数字が明確になっていないと、受け取り手のニュアンスの違いによって、仕様と異なるものが納品される可能性が高いです。「少し」や「ちょっと」などの人によって感覚の違う表現は特に注意が必要です。バックグラウンドが日本人と異なるため、受け取る側のニュアンスが違い、予期せぬトラブルにつながります。

オフショア開発に失敗しないための5つのコツ

オフショア開発に失敗しないためには、事前にコツをしっかり押さえておくことが大切です。

  • オフショア開発企業を選ぶときに実績を確認する
  • わかりやすい日本語で明確な数値を使って共有する
  • コミュニケーションの頻度を日本人以上にとる
  • 業務にあたるメンバーを固定してもらう
  • 依頼する内容をしっかり設計してから依頼する

これらのコツを押さえておくことで、失敗するリスクを減らせるでしょう。

オフショア開発企業を選ぶときに実績を確認する

オフショア開発企業を選ぶときは、事前に実績を確認しましょう。オフショア開発を初めて行う企業の場合は、日本企業との実績があるほうがよいです。

また、IT業務に関する場合、ソースコードなどを提出してもらいます。提出してもらえれば技術力を確認し、選定する企業が十分に適しているのかどうか判断することができます。

わかりやすい日本語で明確な数値を使って共有する

外国人に日本語で伝える場合は、文章に注意が必要です。なるべく短い文章で表現し、基準がわかる数字や直接的な表現で伝えましょう。外国人は文章に書かれていないことや、言葉にしていないことは伝わりません。

外国人が日本人に対して、英語やその現地の言葉で話しかけられるイメージをするとわかりやすいです。だらだらと長い言葉で言われると聞き取ることが大変で、相手の意図を汲み取ることが難しいです。

できるだけシンプルに、直接的な表現で相手に伝えましょう。

コミュニケーションの頻度を日本人以上にとる

コミュニケーションは日本人以上にとりましょう。最低でもオンラインミーティングを週1回は実施します。そうすることで、作業の進捗確認だけでなく、チーム一体となって作業を進めているという仲間意識を高めることができます。

大規模な開発で、半年以上の期間同じチームで行う場合は、できるだけ現地の人と直接コミュニケーションをとるが大切です。仲間意識を高めることで、円滑に業務を進めることが可能です。

業務にあたるメンバーを固定してもらう

業務にあたるメンバーをできるだけ、同じ人にしてもらいます。スムーズにコミュニケーションが取れてきたところで担当がかわってしまうと、1から関係構築を行う必要があるため連絡コストが増えてしまいます。

やむを得ない場合はしっかりと引き継ぎをしてもらい、事前に告知してもらいましょう。

依頼する内容をしっかり設計してから依頼する

依頼する業務内容をしっかり設計してから発注しましょう。できるだけあいまいな表現は避けて、具体的な数値や、直接的な表現をすることが大切です。できていない場合は、修正が必要となり、時間と費用が余計にかかってしまいます。誰が見ても同じものが作れるような仕様書や設計内容であると、失敗を減らすことができるでしょう。

オフショア開発で失敗しないためにコツを押さえましょう

オフショア開発で失敗する例とそれらを防ぐコツをご紹介いたしました。オフショア開発で失敗しないために大切な要素は、以下の5つです。

  1. オフショア開発企業を選ぶときに実績を確認する
  2. わかりやすい日本語で明確な数値を使って共有する
  3. コミュニケーションの頻度を日本人以上にとる
  4. 業務にあたるメンバーを固定してもらう
  5. 依頼する内容をしっかり設計してから依頼する

これら5つのコツを事前に認識しておくことで、オフショア開発で失敗するリスクが減らせます。グローバル市場が拡大する中、開発体制を強化するためにもこれらの失敗事例から成功に導いていきましょう。

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