コラム

オフショアの意味は?結論:「海外」を指す!メリットもご紹介

オフショアという言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。聞いたことはあるけど、「よくわからない」「なんとなく使っている」という方も多いと思います。

オフショアとは、ビジネスにおいて「海外」を指します。海外の国と取引や業務をするときに「オフショア開発」や「オフショア市場」という使い方をするのです。

例えば、「オフショア開発」は日本の企業が、海外(主に途上国や新興国)の企業にIT業務を依頼する時によく使われます。

この記事では、オフショアとオンショアの違いや使い方など、詳しくご紹介します。まずは、オフショア開発の委託先について知り、オフショアのイメージを掴んでいきましょう。

オフショア開発の委託先は途上国や新興国が多い

オフショア開発の委託先の国は途上国や新興国が多いです。

ベトナム
フィリピン
インド

その中でもオフショア開発が盛んに行われている上記の3つの国を紹介します

その1「ベトナム」

ベトナムは、世界のオフショア市場の魅力度ランキングで5位に入るほど、注目されています。デジタル投資も国家をあげて行われています。それ故に、世界のオフショア市場の魅力度ランキングで5位に入るほど注目度が高まっています。

参照元:『才能の問題:人的資本が次のグローバルリーダーをどのように決定するか

人口が9500万人と1億人に迫る勢いで、人口の3分の1は35歳以下と若年労働者がとても多いのも魅力の一つです。

さらに、識字率は98.5%と非常に高く、ICT教育も進んでいます。物価も日本の4分の1程度と低いため、オフショア開発でベトナムの企業を選んでいる会社は非常に増えています

その2「フィリピン」

企業の開発を依頼する際にスムーズなコミュニケーションが取れるかどうかで、納品までの時間が大幅に変わることもあるでしょう。

フィリピンは、英語を母国語として使用されているため、コミュニケーションがとりやすいです。

そのため、世界各国(特に欧米諸国)から注目されており、単価の上昇率が高い傾向にあります。

英語で開発を進めることができれば、大学進学率も高いため、優秀な人材を集めやすいです。中長期で開発パートナー候補としてあげられる一つの国です。

その3「インド」

インドの、オフショア開発の歴史は長く、欧米諸国とのオフショア開発に取り組んでいる企業が非常に多いです。特にアメリカ企業との繋がりが多いです。

そのため、高いレベルの技術力最先端技術を扱っている企業も多く存在します。

人件費は他のアジア諸国(中国を除く)に比べると高い水準ですが、技術力とノウハウを持ち合わせているため、上流工程に任せることができます。

また、英語が主体になっているため、英語が使える場合は、スムーズなコミュニケーションが取れるでしょう。

欧米との取引が多いため、日本企業のやり方と違いはあるかもしれません。しかし、各国の企業文化を積極的に取り入れながら事業拡大を検討している企業にとっては、候補の一つになる国です。

オフショアと類似「オンショア」と「ニアショア」の違い

オフショアと似ている用語として、「オンショア」と「ニアショア」があります。それらのビジネス用語との違いを解説します。

オンショア:国内企業に業務委託

ビジネスにおける「オンショア」は「オフショア」と対義語になっており、自国内または自社(内製)で業務を行うということです。オフショアに比べ、コミュニケーションのハードルは低いという利点があります。

オンショア開発は自社内で完結するため、言葉や文化の違いがないため、業務を円滑に行えます。また、情報漏洩がしにくいため、特殊な技術を扱う場合は、オンショア開発をおすすめします。

ニアショア:国内でも本社から少し離れた企業に委託

ニアショア」は「オフショア」と同様に外部に委託することは共通しています。大きな違いは、海外に委託するのか、自社以外の国内で委託するかです。

ニアショア」は国内で委託することになるため、コストを大きく抑えることはできませんが、「オンショア」と同様に、言葉と文化の違いがないため、コミュニケーションが円滑にとりやすい特徴があります。

新興国や途上国の賃金高騰に伴い、地政学リスクやコミュニケーションなどの様々な問題などを考慮した上で「ニアショア」が注目されています。

拠点や職業を2つ以上持つ、パラレルワーカー*1などが増えているため、人材確保が近年ではしやすい傾向です。

*パラレルワーカー・・・複数の仕事やキャリアを持つ労働者

オフショア開発の主な使い方は「コスト削減と人材不足の解消」

コストや人員を導入する際に自社で解決できない場合があります。そこで、オフショア開発により解決することができることがあります。

・コスト削減
・人材不足の解消

オフショア開発の使い方は上記の2つが主になっています。

使い方①:コスト削減

オフショア開発はコスト削減につながります。なぜなら、途上国や新興国にもよりますが、日本に比べて物価が安いためです。

例えば、中国の一部では日本よりも高い場合もあります。一方で、ベトナムは、平均年収はおおよそ日本の4分の1です。

開発コストを抑えたいと考えている場合は、オフショア開発を検討してみるといいでしょう。

使い方②:人材不足の解消

自社内で人材が確保できない場合、人材確保としてオフショア開発が利用されています。海外の企業で自社開発のプロジェクトチームを作ることもできます。

開発依頼をしたいと思っても、自社内にそのノウハウがなければ、開発を進めることができません。オフショア開発を行えば、ノウハウを持っている人材をすぐに集めることができ、人材不足を解消することが可能です。

また、日本ではITの人材不足が深刻化しています。2030年には最大で約79万人もITの人材が不足するというデータもあります。

今のうちに、東南アジア諸国などの国と関係を構築し、若くて優秀なIT人材を確保しておくことで海外進出のきっかけを作ることができます。ビジネス展開を検討している方は、オフショア開発を利用するのも一つの手段です。

参照元:『IT 人材需給に関する調査

オフショアでビジネスチャンスが広がる

オフショアは海外でビジネス拡大を考えている方や、人材不足で業務が滞っている企業にとって、検討する価値はあるでしょう。

開発コストの削減も大切です。しかし、近年では、市場拡大している地域や国との繋がりを重視している企業も増えています。

自社の開発拠点を海外に分散・拡大することで、市場拡大の恩恵を受けられるといったメリットもあります。

5年後、10年後の将来を見据えたオフショアで、今のうちに関係を構築しておくことにより、新たなビジネスチャンスにつながる可能性が高くなるでしょう。

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