オフショア開発を検討している企業で、ニアショアという言葉を見かけたことはありませんか?ニアショアも委託という意味では変わりません。開発内容や委託期間によっては、ニアショアの方がスムーズに開発が進められることもあります。
ニアショアとオフショアのどちらを選べば良いかわからない企業に向けて、ポイントを押さえて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
ニアショア・オフショアの違いは国内と海外に委託の違い
ニアショア・オフショアの違いは、国内に委託するかと海外に委託するかの違いです。ニアショア開発は国内に委託することで、オフショア開発は海外に委託することです。その他の違いを以下に注目してまとめました。
- 人材の違い
- 人材確保の難しさ
- コミュニケーションの違い
- 災害などのリスク回避
これらを順に解説します。
人材の違い
オフショアで委託する場合、東南アジアの各国ではITの教育を受けた人がいます。教育を受けた人材がオフショア開発企業に勤めているため、優秀な人材が豊富に存在します。そのため、優秀な人材も豊富です。
ニアショアの場合、国内にも優秀な人材もいますが、副業で行っている人や、他の企業との取引がある場合、自社の委託に対して、専念してくれない可能性が高いです。
人材確保の難しさ
人材確保はニアショアよりも、オフショアの方がしやすいです。オフショアの場合、IT人材を抱えた企業に委託することがほとんどで、特にIT人材は確保がしやすいという特徴があります。
ニアショア開発の場合、国内のIT人材は不足している傾向です。そのため、依頼先を見つけるのが難航しやすいです。依頼内容によっては、数ヶ月も開発が進まないということもあります。
コミュニケーションの違い
コミュニケーションの違いは、ニアショアの方が同じ日本語で意思疎通できるため、コミュニケーションが容易です。
オフショア開発の場合、日本語で意思疎通できることは少なく、多くの場合、ブリッジSEなどの日本語を流暢に使いこなせる人を介して、コミュニケーションをとることになります。そのため、綿密な打ち合わせが必要な場合、時間が余計にかかってしまう可能性が高いです。
災害などのリスク回避
日本も災害の多い国ですが、海外の場合、地政学リスクもあります。例えば、タイやミャンマーなどを例に挙げると、クーデターが起こりしばらくの間、開発が止まってしまうことも考えられます。
ニアショアで国内企業や個人に委託する場合、同じ地域に所在する企業などに依頼しなければ台風や地震がたとえ発生しても、同時に開発がストップしていまう可能性を抑えることが可能です。
オフショア開発時に目的にすべき内容
オフショア開発時に目的にすべき内容は、人件費削減や人材確保です。これらを目的とする場合、オフショア開発の方がメリットがあります。オフショア開発で人気の高いベトナムなどでは、日本よりも人件費が安く、IT教育に力を入れているため、人材が豊富です。また、労働者の平均年齢が30歳よりも若いため、長期的なパートナーになる可能性があります。
ニアショア開発時に目的にすべき内容
ニアショア開発時に目的にすべき内容は、コミュニケーションの取りやすさや災害などのリスクを回避です。これらを目的とする場合、ニアショア開発の方がメリットがあります。コミュニケーションがとりやすいため、細かいニュアンスなどでも柔軟に対応をしていくれる可能性が高いです。
また、国内に委託する場合、地政学リスクは比較的少ないため、海外に比べるとリスクは小さいです。災害などが起こっても復旧が早く、開発がストップする期間も短いでしょう。
ニアショアとオフショアを使い分けて効率的に開発しましょう
ニアショアとオフショアはそれぞれ、メリット・デメリットがあります。開発目的を考慮して、どちらかを選ぶと良いです。
- オフショア・・・人件費削減、人材確保
- ニアショア・・・コミュニケーションの取りやすさ、リスク回避
上記を目的としてニアショアかオフショアを選ぶと経営効率を上げられる可能性が高くなります。自社の状況や目的を見極めて、効率的に開発しましょう。
相談実績2000件以上!20件以上のオフショア先からニーズに合わせてご紹介