オフショア開発を人材不足で検討しているけど、契約の際に注意することはないのか?と悩んでいる企業も多いはずです。エンジニアを確保して業績アップを目指したいけど、どのような法律があるのか気になっている企業の方は必見です。
オフショア開発の契約する上で注意すべきことを守れば、それらの悩みを解決されるでしょう。日本企業のIT関連の企業はオフショア開発を活用している企業が増えています。
どんな法令があるのか、契約の際に注意すべきポイントを解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
Contents
どのような関連法令があるのか?
オフショア開発といってもさまざまな契約形態があります。プロジェクト単位であったり、単発の案件の発注をしていましたが、継続して自社専属のチームを組んでもらう契約などがあり、契約の種類が増加傾向です。
契約形態が多様化している中、守らなければいけない法令があります。
- 準拠法
- 裁判所轄
- 雇用制度
これらは守る必要があることです。
準拠法
準拠法とは、企業間で締結した契約をどちらの国の法律を基準にするかを決める条項です。日本と海外の企業間で取り決めを行う場合、日本の法律を適用するのか、相手企業の国の法律を適用するのかを決めておく必要があります。
オフショア開発の場合、ほとんどが日本の法律を適用することになると思います。しかし、取り決めを行なっていない場合、トラブルになる可能性が高いです。そのため、事前にどちらの国の法律を適用することが大切です。
裁判所轄
次に裁判所轄の問題です。準拠法に似ていますが、企業間でトラブルが起こった際に、どの裁判所に提訴するのかを決めておく必要があります。
こちらもほとんどの場合、準拠法と同じように、日本国内の裁判所としておく方が無難です。
雇用制度には特に注意
雇用制度は注意が必要です。契約をする際に、どこの国の企業と契約するかによって雇用制度は異なります。日本と同じようなものと思って契約すると法律違反になる場合があります。
例えば、ベトナムは社会主義国家です。そのため労働者が有利な法律になっています。簡単に契約が破棄できないような法律になっています。国によって雇用に関する法律が異なるので、事前に確認することが大切です。
オフショア開発をする際は法律に従って、契約書に必ず明記する
オフショア開発をする際は法律に従って、契約書に必ず明記しましょう。日本の企業間にも同じことが言えますが、明記しておくことは互いに食い違いが内容にするためにも、とても大切です。
特に、納期の設定、金額の設定、振り込みの設定は必ず明記しておきましょう。
納期の設定
1番始めに納期の設定をすることです。契約締結段階で、作業範囲や予定される成果物などの基本事項は必ず書面で明記しておくことが重要です。トラブル等で納期が変更される可能性があるなら、どのように対処するのかを事前に決めて、規定しておくことが大切です。
言葉の問題もあるため、どちらとも取れるような解釈ができる表現は避けた方が良いです。仕様が不完全で不明瞭な点があっても柔軟に取り組んで開発してくれるということはありません。中途半端な状態にはせず、具体的に明記しておく必要があります。
金額の設定、振り込み設定
金額の設定と、振り込み設定も事前に取り決めておきましょう。金額はどの通貨で支払いをするのか、いつのレートを用いるのかも決めておくことが大切です。円安や円高になり、契約を締結したタイミングと振り込み設定日でレートが10%以上も変わっているということもありえます。
その他
そのほかにも、技術要件や人数なども双方が合意するような条件で明確にしておくことでトラブルを回避することができます。また日報や進捗状況の報告頻度も明記しておくと安心です。
不安要素をできるだけ少なくするためにも、事前に契約書に明記しておくことで、スムーズなオフショア開発を行うことができます。
オフショア開発をどの国の企業に依頼するかによって法律が異なる
オフショア開発をどこの国の企業に依頼するかによって法律が異なります。そのため、事前に雇用制度などはリサーチしておきましょう。また、他の日本企業が利用していると、どんな契約になっているのかを知ることも大切です。
ITだけでなく、さまざまな業務を海外に委託する企業が増えているため、参考になることも多いでしょう。契約締結する前に各国の雇用に関する法律を調べて、契約することが重要です。
IT開発をする際は法律に基づいて作業範囲の規定も重要
IT開発をする際は法律に基づいて作業範囲の規定をしておくことも重要です。仕様や要件変更があった際に、対処の仕方や作業範囲変更に関する項目も明記しておくことで、トラブル回避ができます。
何度も仕様変更や修正依頼などをしていると、作業範囲外になる可能性があります。海外企業の場合は日本企業と異なるため対応してくれないと思っておいた方が良いでしょう。事前に決めておくことで、システム開発の仕様変更等があってもスムーズに開発を進めることができます。
オフショア開発を成功させるためには国の法律を理解することが大切
オフショア開発を成功させるためには、依頼先の国の法律を理解することが大切です。その法律を知っているだけでなく、法律に従ってお互いに納得がいく上で契約を結ぶ必要があります。
あいまいな表現を避け、解釈の食い違いが起こらないように気をつけて契約書に明記することが大切です。法律に関する事項に注意しながら、オフショア開発を進めて、企業の成長につなげてみてください。
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